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SketchUpコミュニティに長年参加しているフレッド バーテルズ氏は、教育者であり建築家であり、そしてアーティストでもあります。セイモール パペート氏やそれ以外の教育のパイオニアたちの影響を受けた バーテルズ氏は、彼の講義中にSketchUpの未来を垣間見たと話します。
彼の担当する学生に初めてSketchUpを導入してから17年後、バーテルズ氏はSketchUpで行う授業の範囲を広げて、今後はより多くの教育者たちがSketchUpを使って授業ができることを強く望んでいます。

挑発的なデザインを好むこと人は多くありませんが、フレッド バーテルズ氏はSketchUpでモデル作成された非現実的な家を見つけました。

フレッド、あなたは長きにわたりSketchUpのコミュニティに参加してきました。フレッドの3Dのモデリングストーリーはどこから始まりましたか？

私はコンピュータプログラミングの授業を担当してK-12の学校（幼稚園の年長から高等学校を卒業するまでの13年間の教育期間）にITサポートを提供してきました。
しかし、私はアートと建築にずっと興味を持ってきました。 実際に私は高校で美術と写真のコースを取りましたが、職業として芸術の才能を持っていないと感じました。
今でも抽象的な芸術作品を作り続けて、趣味として家のデザインをしています。 私はいつもスケッチブックを持って、それらをデザインアイデアのアウトレットとして使用しました。
コンピュータや3Dデザインのソフトウェアツールが学校で利用できるようになった際に「CAD /アーキテクチャーコース」を担当し、私はこれらのソフトウェアを生徒に教えました。 最初の数年間はVectorWorksを使用しましたが、プログラムはとても直感的ではありましたが、創造性に富んでいるわけではありませんでした。 そんな時にMacWorld 2002でSketchUpと出会い、全ての迷いが消えたのです。

バーテルズ氏の初期のモデルには抽象的な形、流体動作、明るい色が混在していました。

SketchUpを授業で採用して、一番初めにどのような授業をしましたか？

私はSketchUpを授業で利用する場合でもSketchUpそのものの使い方を教えませんでした。実はこのことがSketchUp本来の使い方であるデザインアイデアに集中できるようになるきっかけなのです。 SketchUpをデザインクラスに導入しましたが、それ以外にもSketchUpを数学、科学、言語、履歴クラスで使用することも実験的ではありますが行いました。

結局のところ、学生はSketchUpを使うことは大好きでしたが、必ずしも有効に利用しているとはいえませんでした。 学生の一人であるアンドリュー ネザーソン君はSketchUp 3D Basecamp 2008に招待され、彼のデザイン作業を発表しました。
彼の発表内容はK-12（幼稚園の年長から高等学校を卒業するまでの13年間の教育期間）環境でのSketchUpの使用に関する優位性でした。
アンドリュー ネザーソン氏によるSketchUp 3D Basecamp 2008の講義はこちらからご覧いただけます。

授業にSketchUpを導入することで、教育者や学生は3Dで視覚化することが可能になりました。 ここでは3つの次元空間に沿って時系列にタイムラインが描かれています。

技術革新と教育の関係がどのように発展していくと思いますか？

自分も含めて多くの教育者の希望は抽象的な概念を具体的かつ容易に表現することです。そのためにコンピュータを用いて豊富なマイクロワールドを提供して、情報を再生する実験をしていました。 MITのセイモール パペート氏はコンピュータを教育に使用することにおいては偉大な貢献者であり、Mindstorms：Children、Computers、Powerful Ideas、The Children’s Machineのような書籍を世に送り出しました。
SketchUpは多くの点で、学生が3Dデザインを非常に直観的かつ流動的な方法で模索するための豊かなマイクロワールドを提供していると言えます。
例えば、3Dギャラリーで学生はデザインを共有してフィードバックを得ることができます。

教育においてコンピュータの使用におけるトレンドは、情報プレゼンテーションツールとしての利用です。 従来、コンピュータは受動的な作業で利用されることが大半でしたが、最近では能動的な、いわゆる冒険者や探検者などのようなMaker Movement（メイカーズムーブメント）の学生が増えることで、その開発が引き続き行われています。 加えてSketchUpは3Dプリントに対してもサポートしているので形あるもののとしての造作にもかなり有効な役割を果たしています。
※Maker Movement（メイカーズムーブメント）とは

21世紀の学校教育は机上の訓練的な教育方法から離れなければならないという考えがあります。より生産性の高い作業は異なる分野間のコミュニケーションを効率よく行うことができます。デザインの理想は学問としても具現化する実作業としても解り易くすることです。 – Fred Bartels

授業にSketchUpを導入して、数多くのプロジェクトに利用したかと思います。その中のいくつかのモデルについて教えていただけますか？

お話をしたように私は設計と建築に強い関心があり、多くの建築と設計のアイデアを模索し、それを3D Warehouseで共有してきました。私はフルタイムで教鞭をとることをやめて、バーモント州の建築／デザインスクールであるイエテモロウでたくさんの建築デザインコースを受講しました。
そこで私は長い間、興味を持っていた建築思想を探求することができました。 私はこれらのアイデアを引き続き模索して、そのうちに小さな事務所を建設したいと考えています。

個人事務所からから大規模な建物まで、バーテルズ氏はSketchUpを使用して建築スタイルを探求し模索しています。

抽象的な作品作りは本当に楽しい作業でした。 自分のモチベーションは「それがどのように見えるのだろうか」とか「それをどうやって作成しようか？」ということでした。
3D WarehouseやSketchUcationで仕事を分かち合うことができたことは、以前に自分の家族と主に共有していた頃と同等の仕事のフィードバックを得ることができました。

今やバートルズ氏にとってのSketchUpは芸術的プロセスを定義するのに役立つ21世紀版とスケッチブックとして機能しています。

最近は3Dプリントによく関わっています。 Arduinoマイクロコントローラで制御されるプログラム可能なLEDを組み込んだ多くのものを含め、SketchUpで設計した小さな彫刻を制作しています。
私はよく3Dプリント可能なデザインを共有するサイトThingiverseで自分の作品を共有しています。 私は大きなデザインの作成計画がありますが、作品を展示/保管するために自分の家のスペースを使い果たしてしまいました。今後の課題はこれらの作品に興味を持っている顧客を探すことです。

あなたのアイデアを具現化できるSketchUpについては如何でしょうか？

初めてSketchUpを見たとき、それは大きく世界が開いたように感じました。 このプログラムはデザインに関する私の考え方と共存共栄してくれるように思えたし、SketchUpは自分の長年の創造的なアイデアを探求し、開発し、共有する方法を私に与えてくれました。

私はすでにSketchUpの優位性を理解していますし、SketchUpはそれを使用することでデザインアイデアをうまく探求できる１つの手段だと思います。 自分はデザイナーがアイデアを描き、そのアイデアがどこに向かっているのかを知りたいのです。そのような点においてもSketchUpは私が知っている他のどのプログラムよりも遊び心があります。

バーテルズ氏オリジナル作品　「That Sense You’re Being Followed」

も頻繁に使用する拡張機能や、モデル作成に役立つ拡張機能は何ですか？

Artisanは私の仕事に最も大きな影響を与えた拡張機能です。 私は有機的な形が大好きなのでArtisanは制作の際にはかなり有効なツールといえます。
3Dプリントを始めてからはProfile Builder、Solid Inspector 2、Align 2、Export STLを使用することがよくあります。

SketchUpを利用する誰かに何か助言をするとしたら何でしょうか？

1つだけであれば、私はAidan Chopra氏の本を読んでいると言うでしょう。
もし更なる発言を許されるならば、キーボードショートカットをマスターし、常にグループとコンポーネントがあなたの親友であることを覚えてくれと言うでしょうね。

「Pollenator Attractor」フレッド・バーテルス

ほかに何かありますか？

SketchUpは今まで15年間私の創造というテーマの仕事において大きな役割を果たしました。 これからの何年も同じように役割を果たしてくれると期待しています。
これは、Papert氏の言葉ですが・・これは3Dデザインのアイデアを開発し、探求するための素晴らしい、強力で直感的なマイクロワールドを提供するツールです。
※SketchUp for Dummiesは現在、Aidan Chopra氏とRebecca Huehls氏によって共著されています。

投稿：Caroline Early

翻訳（意訳）：田中雅子

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