建築アプリおすすめ9選!用途別の機能や導入メリットを紹介
建設業界で普及している「建築アプリ」。建築アプリを活用することで、さまざまな業務が効率化し、さらに業務の精度も上がります。建築アプリでは測定や設計、施工管理、3Dモデリングなどが可能です。
本記事では、建築アプリの具体的な機能やメリット、建築アプリの選び方についても解説しています。建築関係の業務効率化やクオリティの向上を行いたい場合は、建築アプリを活用しましょう。
建築アプリの活用シーン
建築アプリはどのようなシーンで活用されているのでしょうか?具体的な活用事例を以下から紹介しています。
測定
建築現場では、正確な測定が求められます。しかし従来の測定は手作業のため時間がかかり、誤差も生じやすいです。
一方で、建築アプリはレーザー測定やAR技術を活用した高精度な測定が可能です。そのため測定の誤差が最小限になりつつ、時間も短縮できます。
設計
建築で必要な図面の作成をするのに図面設計アプリは適しています。アプリによっては寸法や面積なども測れるため、細かい部分まで設定が可能です。さらに、図面の修正や共有なども直感的な操作で行えるため、クライアントとの打ち合わせ時などその場で変更点の反映ができます。
干渉チェックが必要の場合やより精微な設計が必要であれば3D CADソフトアプリがおすすめです。
施工管理
施工現場では、進捗状況の把握や資材の管理、作業員の配置など、多くの業務があります。ただし建築アプリでは、施工現場の業務を一元管理し、リアルタイムで情報を共有できます。
たとえば、現場での写真やメモをアプリにアップロードすることで、オフィスにいる管理者とも即座に情報の共有が可能になります。もし、問題が発生した場合でも迅速な対応が可能になり、施工の品質と効率も向上します。
建築アプリのおもな種類を紹介
建築アプリは、その用途や機能によって以下の3種類があります。
- 建築の「管理」におすすめのアプリ
- 建築の「計測・測定」におすすめのアプリ
- 建築の「製図」におすすめのアプリ
以下より詳しく解説していきます。
建築の「管理」におすすめのアプリ
建築プロジェクトの管理には、スムーズな進行を確保するために欠かせません。ここでは、建築現場でおすすめの管理アプリを3つ紹介します。
KANNA(カンナ)
建築アプリのKANNA(カンナ)は、プロジェクトの進捗状況をリアルタイムで把握でき、現場の情報を簡単に共有可能です。工事の進行状況や問題点をすぐに把握できるため、関係者とのコミュニケーションが円滑になり、プロジェクト全体のスムーズな運営が可能になります。
KANNAの特徴の一つは、直感的な操作性です。複雑な操作を必要とせず、誰でも簡単に使えます。そのため、現場のスタッフもすぐに使いこなせるでしょう。さらに、写真や図面を添付する機能があり、視覚的に情報伝達ができるため、報告書作成の手間を大幅に削減が可能です。
KANNAはクラウドベースで運用されているため、インターネット環境があればどこからでもアクセス可能です。これにより、現場の状況をリアルタイムで把握し、どんなときでもスムーズに対応しやすいです。
現場ポケット
建築アプリの「現場ポケット」は、現場の進捗状況や作業内容をリアルタイムで把握できるため、関係者間の情報共有をスムーズに行えます。
KANNA同様に、現場での写真や図面を簡単にアップロードしてコメントも付けられるため、問題点や改善点を迅速に指摘できます。さらに、施工管理に必要な各種書類やデータも一元管理できるため、ペーパーレス化を促進し、結果的に業務の効率化につながります。
スマートフォンやタブレットからもアクセス可能なため、現場にいるスタッフがその場で必要な情報の確認や更新ができ、時間のロスを大幅に削減します。
サクミル
建築アプリの「サクミル」は、現場の進捗状況や作業内容をリアルタイムで把握でき、チーム全体の情報共有をスムーズに行えます。また、KANNNAと現場ポケット同様に、現場での作業状況を写真やコメントで記録して関係者と簡単に共有できます。
サクミルはタスク管理機能も充実しており、各作業の進捗を可視化して遅延や問題点を早期に発見できます。これにより、プロジェクト全体のスケジュール管理が向上して、納期の遵守にも寄与します。また、アプリ内でのデータ分析機能を活用することで、過去のプロジェクトから得た知見を次回の施工に活かすこともできます。
サクミルは直感的で使いやすく、建築業界に不慣れな方でも簡単に操作できます。現場のスタッフがアプリを積極的に活用しやすくなり、建築現場全体の業務効率が向上します。
建築の「計測・測定」におすすめのアプリ
建築業界において、正確な計量はプロジェクトの成功に欠かせない工程です。ここでは、建築でおすすめの計量アプリを3つ紹介します。
magicplan
magicplanは、スマートフォンやタブレットを使用して、簡単に部屋の寸法測定や間取り図の作成ができます。現場で迅速な測定が求められる場面では非常に役立ちます。
magicplanの最大の特徴は、AR(拡張現実)技術を活用している点です。ユーザーはカメラを使って部屋の四隅をスキャンするだけで、アプリが自動的に寸法を計算して正確な間取り図を生成します。特別な技術や知識がなくても簡単に操作できるため、初心者でも安心して利用できます。
さらに、magicplanでは作成した間取り図をもとに、家具の配置や内装のデザインをシミュレーションすることも可能です。これにより、クライアントとの打ち合わせ時に具体的なイメージを共有しやすくなり、コミュニケーションの向上にも寄与します。また、作成した図面はPDFやDXF形式で出力できるため、他の設計ソフトウェアとの連携もスムーズです。
スマホdeサーベイ
スマホdeサーベイは、スマートフォンのカメラやセンサーを活用して、簡単に現場の測定を行えます。従来の測定器具を使用する場合に比べて、手軽に測定ができるため、時間の節約につながります。
また、測定結果はアプリ内で保存され、必要に応じて簡単に共有することが可能です。これにより、現場での情報共有がスムーズになり、関係者とのコミュニケーションが向上します。
さらに、スマホdeサーベイは特別な技術や知識がなくても簡単に操作可能です。そのため現場のスタッフもすぐにアプリを使いこなすことができ、導入のハードルが低いです。
OPTiMGeoScan
OPTiMGeoScanは、スマートフォンやタブレットを使用して、簡単に地形や建物の測定を行えます。GPS機能を活用した高精度な位置情報の取得によって、従来の測量機器に比べて手軽に利用可能です。
OPTiMGeoScanは、現場でのデータ収集を迅速に行えるため、施工管理や設計段階での情報共有がスムーズになります。測定結果はリアルタイムで確認できるため、即座に問題点を把握して修正を行えます。また、収集したデータはクラウドに保存され、関係者と簡単に共有できるため、チーム全体の作業効率も向上します。
さらに、OPTiMGeoScanは専門的な知識がなくても簡単に操作できるため、初心者でも安心して利用できます。これにより、現場でのトレーニング時間を短縮し、すぐに業務に取り入れることが可能です。効率的な測定作業を実現する強力なツールとして、建築業界のプロ達から多くの支持を得ています。
建築の「製図」におすすめのアプリ
建築製図においては、正確さと効率が求められます。ここでは、建築の製図におすすめのアプリを3つ紹介します。
AutoCAD
AutoCADは、Autodesk社が提供している世界的シェア率が高い汎用CADソフトでアプリ版もあります。スマートフォンやタブレットで利用でき、また、デスクトップ版のAutoCADと連携して作図することも可能です。
AutoCADのアプリでは、主に作図や編集、マークアップや計測などの製図ツールを使うことができます。具体的には、図面のアップロードと閲覧ができたり、計測ツールを使って面積や寸法を測ったり、またドライブなどのクラウドストレージに接続ができ、DWGやDWFファイルデータの共有と出力なども可能です。
DWG FastView
DWG FastViewは、建築業界で広く利用されている製図アプリの一つで、DWG形式のファイルを扱う際に優れた機能を発揮します。このアプリは、設計図面の表示や編集がスムーズに行えるため、現場での迅速な変更や対応をサポートしてくれます。ユーザーインターフェースが直感的で使いやすく、初心者でも簡単に操作できる点も魅力です。
また、DWG FastViewは、AutoCAD同様にクラウドストレージとの連携が可能で、どこにいても設計図面にアクセスできる利便性があります。これにより、チームメンバーとの情報共有が容易になり、プロジェクトの進行がスムーズになります。さらに、オフラインでも利用できるため、インターネット環境が不安定な場所でも安心して作業が可能です。
CAD Pockets
CAD Pocketsは、建築やインテリア分野を始め、さまざまな分野で活用されている300万人以上のユーザーが利用しているCADアプリです。主にモバイルデバイス向けに提供されており、iOSやAndroidで利用可能です。
CAD Pocketsの特徴は、図面作成・編集・表示機能があり、DWG・DWF・DWFといった複数のCADファイルに対応している点です。また、簡単に設計図の閲覧や編集・注釈の追加ができ、オフラインでの使用も可能です。さらに、編集だけでなくCADデータをスマホやタブレットなどにダウンロードすることで、現場へ図面の持ち運びせずともその場でデータ共有ができます。
直感的な操作性と簡単なインターフェースを提供し、建築士やデザイナーにとって非常に便利なツールです。
建築アプリの選び方
ここでは、建築アプリの選び方を紹介します。
建設業の用途にあわせて選ぶ
まずはアプリを使用する目的を明確にしましょう。測定、設計、施工管理、3Dモデリングなど、どの作業に重点を置くかによって最適なアプリは異なります。
操作性を確認する
複雑な操作が必要なアプリは、学習コストが高く、現場での迅速な対応が難しくなりかねません。現場でのアプリ使用が高い場合は、ユーザーインターフェースがシンプルで、簡単に必要な機能が操作できるアプリを選びましょう。
利用ユーザー数で選ぶ
利用者が多いアプリはユーザーからのフィードバックが豊富なため、開発側でも頻繁にアップデートがされます。結果的に、常に最新の機能が使えて、バグ修正もすぐに行われます。
また、ユーザーコミュニティが活発であれば、問題解決や使い方のコツを共有しやすく、導入後のサポートも充実しています。したがって、建築アプリを選ぶ際には、多くのユーザーに支持されているかどうかを確認しましょう。
サポート体制を確認する
アプリの使用中に問題が発生した場合、迅速に対応してもらえるサポートがあると安心です。電話やメール、チャットなど多様なサポート手段が提供されているアプリを選ぶことで、安心して利用できます。
お試し版があるアプリかどうかで選ぶ
お試し版が提供されている建築アプリは、導入前に実際の使用感を確認できます。お試し版を利用して、アプリの操作性や機能が自分のニーズに合っているかを確かめましょう。
ほかにも、無料トライアル期間中にサポート体制やユーザーインターフェースの使いやすさもチェックしてください。アプリを導入する前にお試し版のアプリを活用するのは重要です。
業務や用途にあわせて使いやすいアプリで試してみよう!
建築アプリを導入することで、現場作業の手間を省くことができ、生産性向上に役立てられます。プロジェクトをスムーズに進められ、働きやすさの実現も期待できるでしょう。
建築アプリを選ぶ際には、業務や用途に最適なものを選ぶことが重要です。自社で運用しやすい建築アプリの導入を検討してみるのをおすすめします。
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