3DCGを独学でマスターする方法!習得方法や手順・必要なソフトを解説
3DCGの技術は、映画やゲーム、VTuberなどのエンターテインメント業界に限らず、不動産や建築、医療など多くの業界で活用されています。このような背景から、3DCGのスキルを身につけることは、3DCGデザイナーなどクリエイティブな職業に挑戦する機会を提供し、キャリアの幅を広げることにもつながると言えます。
本記事では、3DCGを独学で習得するための方法や独学のメリット・デメリット、勉強に必要なソフトなどを解説します。これから3DCGを学びたい方はぜひ参考にしてください。
目次
3DCGの仕事内容【職種別】
まずは、3DCGを扱う仕事にはどのような仕事があるのか、職種別に解説していきます。
3Dモデラー
3Dモデラーとは、3DCG制作段階の初めの工程にあたるモデリングを行う専門家を指します。
2Dで描かれた人物やキャラクターのデザインをもとに、立体的な3Dモデルの形に仕上げるという重要な役割を担っています。
リガー
リガーとは、3DCGの制作過程において、リギングを担当する人を指します。リギングとは、人やキャラクターに動きをつけるためのリグ(骨組み)を設定する作業です。
3Dモデラーが作成したキャラクターや背景などに骨(ボーン)を加えることがリガーの役割です。アニメーターが効率的に作業できるようサポートします。
3DCGアニメーター
3DCGアニメーターは、リガーが設定したリグをもとに、キャラクターやオブジェクトに動きをつける役割を持ちます。
3DCGアニメーターには、キャラクターの動きや表情、アクションシーンの演出などにおいてストーリーテリングを豊かにするためのクリエイティブなスキルが求められます。
3DCGを独学で習得する方法
ここでは、3DCGを独学で習得する方法を解説します。
書籍や動画で学ぶ
3DCGを基礎から体系的に学ぶには、まずは3DCGについて解説している参考書や書籍を読むことをおすすめします。初心者であれば、図解がされている本を選ぶと学習に取り掛かりやすいでしょう。
また最近では、YouTubeやチュートリアル動画などがインターネット上で公開されています。書籍ではわかりづらい部分も動画で見ると視覚的に理解を深められる場合もあります。
書籍と動画を組み合わせて学ぶことで、より効果的に3DCGスキルを習得することができるでしょう。
オンライン学習サービスを利用する
オンライン学習サービスを利用すると、自分の好きな時間に学習できるうえ、3DCG初心者から上級者までレベル別のコースを選ぶことも可能です。ビデオレッスンや実践的な講座を通じて、体系的に学べるでしょう。
プロからフィードバックを受ける
プロの視点からのアドバイスや指摘は、自分では気づかない改善点を教えてくれるため、自身のスキル向上に直結します。周りに3DCGデザイナーなどの知り合いがいない場合でも、オンラインコミュニティや掲示板、SNSを活用して、経験豊富なプロに作品を見てもらいましょう。スキルアップを図るためには、インプットとアウトプットの繰り返しが必須です。
3DCGを独学で学ぶメリット・デメリット
3DCGを独学で学ぶには、メリットとデメリットがあります。それぞれの代表的なポイントをまとめました。
メリット
- ・授業料などのコストを削減できる
- ・自分のペースで学べる
- ・興味のある分野や習得したいスキルに特化した学習が可能
デメリット
- ・自己管理が難しい、途中で辞めてしまうリスクがある
- ・フィードバックの機会が少ない、不足する
- ・検索しても解決しないことが出てくる
- ・ネットワーキングの機会が少ない
- ・情報リソースの選定が難しい
自分が独学に適しているかどうかを判断するためには、これらのメリットとデメリットをしっかりと理解し、自分の学習スタイルや目標に照らし合わせて考えることが重要です。独学のメリットを最大限に活かしつつ、デメリットを補うための工夫や対策を講じることで、効果的な学習が可能になります。
例えば自己管理が難しい場合は、学習スケジュールを立てたり、オンラインコミュニティでフィードバックを求めたりすることが役立ちます。自分に合った学習方法を見つけることで3DCGのスキルを効率的に習得し、キャリアの幅を広げることができるでしょう。
3DCGを勉強する際に必要なもの
ここでは、3DCGを独学する際に必要なものを紹介します。
パソコン
3DCG制作には高性能なパソコンが必要です。3Dソフトは多くの計算処理を行うため、CPUやGPUの性能が重要になります。パソコンを選ぶ際は、CPU・GPU・ディスクの空き容量などを重視して選びましょう。
3D制作において必要なPCの選び方は「3Dモデリングに最適なノートパソコンの選び方とは?失敗しない選び方を紹介!」で解説しています。
3DCGソフト
CG業界でよく使用されているソフトには「Autodesk Maya」や「Autodesk 3ds Max」があります。
Mayaは映画やゲーム業界などで多く使われており、3ds Maxは建築業界でのシェア率が高く、CADとの連携も可能です。
また、無料で使える3DCGソフトとして「Blender」があります。コストを抑えて始められるのが魅力ですが、Mayaや3ds Maxと比べるとサポート体制が劣り、3DCG業界の中では標準ソフトにまで至っていません。趣味の中で3DCGを制作したい場合などは、Blenderを使うのもよいでしょう。
画像編集ソフト・映像編集ソフト
CGで作成したものに色や質感を加える場合は、テクスチャを作れる画像編集ソフトと映像編集ソフトが必要です。代表的な画像編集ソフトには「Adobe Photoshop」他には「Adobe Substance 3D Painter」という、テクスチャを作成するための専用ソフトもあります。
また、CGでキャラクターなどを映像化したい場合には、「Adobe After Effects」が映像編集ソフトとして多く使用されます。
3DCGの映像作品は、多数のソフトを組み合わせて制作されています。そのため、3DCGソフトに限らず、画像・映像編集ソフトを揃える必要があります。
まとめ
本記事では、3DCG制作の仕事内容から独学する際の勉強方法、独学のメリットやデメリットと事前に必要なソフトについて解説しました。
3DCGは、独学で習得することは可能です。書籍や動画、無料ソフトの活用で自分のペースで始めることができます。とはいえ、プロレベルまでのスキル習得には時間がかかるでしょう。
独学のメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分に合った学習スタイルを見つけ、効率的に3DCGを学んでいきましょう。
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