SketchUp 2025:次世代型のビジュアルでより向上した表現力を語る

SketchUp 2025の最新のアップデート情報をお読みいただくと、新しいビジュアライゼーション機能と相互運用性の向上があなたのビジョンを簡単に実現可能なことがお分かりいただけると思います。

上図のモデルには背景とそれに含まれる光源の、両方の機能を持つ「環境画像」が設定されています。
マテリアルがこの光源に反射して、モデルをよりフォトリアルに表現します。

 

世界中の100万人以上のクリエイターに利用されているデザイン・ツールであるSketchUpは今回のリリースでもビジュアライゼーションに関する機能を改善しました。今回はフォトリアリスティックなマテリアル、シームレスな相互運用性、厳選された組み合わせ可能なコンテンツが導入されているのでSketchUpで発生する手直し等の作業を減らすことができ、その分の時間をより大切な作業に使うことができます。

高度なビジュアライゼーションを簡単に

SketchUp 2025の新しいビジュアライゼーション機能を是非、お試しください。
フォトリアルマテリアルと環境はデザインを豊かにするための強力でありながら操作が簡単な機能となっています。さらに、ユーザーはSketchUp for iPad・Webブラウザ・デスクトップ・LayOut・3D Warehouseでこれらのビジュアライゼーション機能を使用できます。
実物に忠実なマテリアルが適用されていることでより多くの情報に基づいた重要な意思決定を行い、クライアントのビジョンに対する理解を深めるのに役立ちます。新しいフォトリアルマテリアルと環境が加わり、強力なSketchUpのビジュアライゼーションツールは2024年に発表されたアンビエント・オクルージョンを含め3つとなりました。

フォトリアルマテリアルと環境をSketchUpに導入するとは非常にわくわくします!高品質でリアルなマテリアルへSketchUp内で完結してアクセスできるのでクライアントの心を掴むデザインを迅速に提示することがはるかに簡単になりました。
– Kate Hatherell, Director, The Interior Designers Hub

フォトリアルマテリアル

フォトリアルマテリアルを活用して、より豊かな表現のデザイン構想を伝えましょう。フォトリアルマテリアルは実際のマテリアルに対する光の当たり方や光の反射の仕方を正確に表現することでモデルをダイナミックに表現します。フォトリアルマテリアルにはフラットなイメージを与えないように光沢・ざらつき・金属感などのテクスチャやマップのレイヤーが含まれてるので、リアルな質感を表現できます。(マテリアルトレイ内で3Dキューブのサムネイルはフォトリアルマテリアル)

ワンクリック、ドラッグ&ドロップでマテリアルを適用するペイントツールから、マテリアルの編集・独自のフォトリアルマテリアルを作成する機能まで、SketchUp 2025は定型化されたビジュアル・フォトリアルな概念設計、または高度なビジュアライゼーションワークフローへの第一歩になります。SketchUpに既に用意されているフォトリアルマテリアルだけでなく、3D Warehouseでさらにたくさんのマテリアルが利用可能になります。

新しいフォトリアルマテリアルに加えて、テクスチャ生成機能を利用してマテリアルを作成することで、マテリアル生成をさらに楽しむことができます。その他にも生成AIの技術を活用したマテリアル生成ボタンも導入されました。ワンクリックで画像や既存のマテリアルをサンプリングし、新しいフォトリアルマテリアルを生成します。さらにシームレスでタイリング可能なSketchUpマテリアルを少ない労力で作成することができます。これらの機能によりSketchUpモデルの見栄えを今までにないほど洗練されたものにすることが可能です。

 

上図はラウンジとダイニングスペースのモデルで、フォトリアルマテリアルを適用しているため
環境の光源に反応し実際に日の光が当たった際の質感を表現しています。

 

環境

フォトリアルマテリアルと光源の情報が含まれている動的な環境画像で雰囲気あるモデルを表現します。環境は360度 (HDR または EXR)の画像ファイルであり、背景画像 (スカイドーム)とフォトリアルマテリアルが反射するための光源が含まれています。これはモデルに適用されたフォトリアルマテリアルを実物に基づいた表現にするために重要です。トレイ内に追加された新しい環境トレイで環境を適用し、背景画像のオン/オフを切り替えたり、360画像の角度・露出・反射の設定をカスタマイズできます。3D Warehouse で環境のライブラリを確認してください。

建設フェーズ解析のためにSketchUpにインポートされたRevitモデルです。
フォトリアルマテリアルと環境が有効になっているので、実際の状態に近い建設時のモデルを把握できます。

相互運用性の改善によるシームレスなデータ管理

SketchUpが最新のIFCファイルに対応し相互運用性が改善されたため自信を持ってSketchUpを活用できます。ファイル内の建物情報をそのまま保持しエクスポート・インポートした際のデータの一貫性が向上したため、やり直し等の余分な作業を最小限に抑えることができます。主な改善点としては、IFCクラス認識の改善・バージョンの保持・ジオメトリの最適化・コンポーネントの新しいディクショナリ等があります。詳細についてはリリースノートをご覧ください。
SketchUp Studioのサブスクリプションライセンスをお持ちの場合、Revit Importerのユーザーインターフェースがアップデートされました。SketchUpにRevitファイルをインポートする前に必要なモデル要素のみを選択してインポートすることができます。RevitおよびIFCファイルの相互運用性を活用して、設計ワークフローを合理化・コラボレーショ
ンを改善しデータの抜け漏れなくプロジェクトを遂行します。

SketchUp2025のIFCインポート機能は素晴らしいです。これによりさまざまなプロジェクトモデルと建築設計の調整が大幅に改善されました。さらに、フォトリアルマテリアルと環境によりプロジェクトのビジュアライゼーションに無数の可能性が広がります。これらのアップデートに本当に興奮しています!
– Lucas Grolla, Architect & Owner, Grolla Arquitetura

 

SketchUpにインポートされたIFC ファイルでIFCクラスがSketchUpのタグに変換された様子。

 

サブスクリプションユーザー限定のコンテンツ

高品質のコンテンツに簡単にアクセスできるように— 3D WarehouseのSketchUpコンテンツライブラリをご紹介します。頻繁に行われるワークフローに対応するために開発および厳選されたパラメトリックな設定が可能なLiveコンポーネント・フォトリアルマテリアル・環境の新しいコレクションを活用してプロジェクトを開始できます。定期的にコンテンツのリリース・更新・アップグレードをチェックしてみてください。

Liveコンポーネントの再導入

充実したコンテキストを加え、詳細な設計をこれまでより速く更新します。作成されていたモデルを後からパラメトリックな設定が可能なライブコンポーネントと呼ばれるオブジェクトは以前から開発されていた機能であり、この度SketchUp Labs から正式に卒業します。サブスクリプションをご購入されている方は、サイズ・タイプ・マテリアル等の項目を設定してカスタマイズされたオブジェクトを簡単に作成でき、2025年には3D Warehouseにある200以上の新規・更新されたライブコンポーネントにアクセスできます。

フォトリアルマテリアルによって、バスケットボールのコートとランニングトラックをリアルに表現し、
Live Component ルーフトラスの構成メニューが表示されています。

 

LayOutの改善

今回のリリースでLayOutはこれまで以上に直感的に操作できるようになりました。LayOutのツールの一部がSketchUpのツールと操作方法が同じになったため、3Dから2D (SketchUpからLayOut)への移行がはるかにスムーズになりました。LayOutビューポートにはアンビエント・オクルージョンに加えて環境とフォトリアルマテリアルも表示されるため、SketchUpでの表現をそのままLayoutでも再現することが可能です。

 

新しいビジュアライゼーション機能はLayOutの2Dドキュメントに対応しています。
また、移動・尺度・回転ツールがそれぞれ独立したツールとしてツールバーに表示され、
SketchUpで作業するのと同じようにLayoutでも作業できます。

 

SketchUp 2025で実現するあなたのビジョン

新しいSketchUpは、強化されたビジュアライゼーションツールとシームレスなワークフローを提供し、クリエイティブかつプロフェッショナルである皆様の素晴らしいビジョンを簡単に実現できるようアシストします。
より速くスムーズで強力なツールを使って、複雑なプロジェクトでも信を持って共有しましょう。2025年のアップデートの内容についてはリリースノートをご覧ください。
SketchUpを最新バージョンに更新してすべての新機能と改善点をお試しください。新しいExtension Migrator [LABS]という機能では、以前のバージョンのSketchUpから引き継ぎたいプラグインを手間をかけずに移行することが可能ですので、是非チェックしてください。

SketchUpをまだ使用されていない場合は、弊社サイトの以下URLから評価版をダウンロードしてお試しください。

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